TAjiKA

四代目の日々を綴る日記です。

about

”TAjiKA”は、ハンドメイドならではといえる独特の風合いと、アン ティーク鋏のような優美なデザイン、そして申し分のない気持ち良い切れ味をあわせ持った、こだわりの一品に仕上がっています。

works

”TAjiKA”の商品はこちらから。


はさみのおと展in金沢
2014年12月31日

やっとここまで振り返って来れました。
(ちょっと抜けてますが)
遅くなってすみません。。
金沢のGloiniで開催した
「はさみのおと展」について。
今回は写真中心に。




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会場設営の様子

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パレットを重ねてみました。

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鋏のディスプレイには
竹内紙器×ハタノワタルさんに
特別に注文した箱を使用

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ハタノさんが同じ仕様にした
板も用意して下さり、それも良い感じ!

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一度にこれくらい並ぶと、我ながらすごいですね(笑)

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色を統一して、こちらは渋め。

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電気の線を巻いておく物も
こうして使えば良い感じ!

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グレーにcopperの銅色がキレイでした。

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一番奥(見えない)の鋏は特に人気高かったです!
七宝焼きに使う特別な鋏。

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好評なので最近続けている「革の切り試し」
コースターサイズに切って、持ち帰り頂きました。



会場の様子はこんな感じでした。
会期は15日間と長めだったので
何度か足を運んで下さる方や
毎日来て下さる方もいらっしゃったそうです!!

これだけの種類の鋏が見られることは
日本でほぼないと思いますし
鋏好きな方には天国のような場所かもしれませんね?(笑)


今回で「はさみの音」をテーマにした展示は3回目。
展示方法は変更していますが、伝えたいことは変わらず。
毎回思うのは、自分でいうのも何ですがテーマが良かった。
「音」って、仕事の中でとても重要なんです。



モーターの音
ベルトの音
鍛造で型押しした時の音
刻印の入っていく音
削る音
研ぐ音



挙げたらキリがないですが
それぞれ「良い音」というのがあって
作業はだいたい見えない面(自分から見て裏面)を
削ったり磨いたりしているので
手の感覚と音が頼り。

あと、機械も正直で
何かおかしな所があると
すぐ音になって知らせてくれます。

隣や後ろで父が作業している音も
良い音やおかしな音がすればすぐ気づくようになりました。



五感を研ぎすまして、そういうものに気づくことができるか?
ということも、良い製品を作る上で大事なこと。
常に「音」と密接な関係にあるのを
最近よく感じるようになりました。
だから、ぴったりのテーマなんです。



こうした活動も直接販売にはつながりません。
(ここ2回はお店を借りているのでTAJIKAは販売もしていますが)
ですが、手作り鋏を知ってもらう、良さを感じてもらうには
とても重要なことです。

各地で仕事されている職人さんや鋏を使う作家さん達と
話すことも楽しみの1つです。
どんな使い方をして、どんな物が必要なのか?
是非、近くの町に来た時にはお越し下さい。
次はどんな町でできるのでしょうか?私も楽しみです!

形を少しずつ変えながら、興味を持って頂けるように
これからも展示は続けていきます。
今回も和田君、二階堂さんにはポスター・DM・展示など
多くのことお手伝い頂きました。ありがとうございます。
Gloiniの森忠さん、お声掛け頂きありがとうございました!



次回は2014年振り返り→2015年抱負
と続きます。ではでは

まちびと展のこと
2014年12月30日

こんばんは。
年末、皆さんいかがお過ごしですか?
予定より少し遅れましたが
まちびと展の振り返りを。


Acruさんと企画を始めたのが
去年の夏。開催が春と夏の2回。
展示も秋に2回と、長期間に渡って
活動してきました。

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11月に開催したtriton cafeでの展示風景

もともと、弊社に鋏を買いに来られた
お客様が、遠くからいらっしゃっても
すぐに帰ってしまうことを知り
せっかく小野まで来て頂いているのに
もったいないなと思っていたことから
この企画を考えました。

こうした企画は、よく一括りに
「地域活性化」的なものに捉えられがちですが
私は、自分(たち)のPRだと考えています。
「地域」という名前を出して、聞こえはいいけど
結局は自分のためなんて活動は沢山あるわけで...
私は、地域をどうにかできる余力はないですし
やるなら、途方もない時間と労力をかけないと
無理だということを友人からも感じているので
簡単にそんなことは言えません。

ただ、自分が仕事を頑張ることで
小野を知ってもらうきっかけになったり
足を運んで頂けるようになれば
結果的に地域のためにはなるのかなとは思います。


そういう意味で、今回企画をするなかで
1度の撮影では足りずに何度も訪れて下さったり
積極的に地域の方と関わろうとして下さったこと。
遠く和歌山や三重からもお越し頂いたことは
とても嬉しかったですし、企画した甲斐がありました。
都心部や少し遠めの参加者を想定していたので
小野在住・勤務をされている方や近隣の方の
参加は意外でしたが(笑)

来て頂く、知って頂くという目的以外に
外から見た小野はどのように見えるか?
を知りたいとも思っていたので
近隣の方達は、同じような思いだったようです。


Acruでの展示は1週間にも関わらず
300人ほどお越し頂いたようですし
クロージングパーティーも沢山お越し頂けました。
triton cafeでは、普通の展示と違い
写真だけを見る。ということは難しかったですが
大阪だけではなく、兵庫でやるということ
tritonという素敵な場所で、その雰囲気に
耐えうる展示、写真が小野という田舎の素材でも
可能だったことが収穫だったと思います。
(こうした活動は小野だけでなく、他の地域でも
できるのでは?という意見も出てきましたよ。)


triton cafe展示期間中にトークイベントも開催しました。
内容は、「タジカ君(私)のめんどくさい話」
Acruさんや今回の企画に参加して下さった方との
トークも考えましたが、近い存在だけのトークには
したくなかったので、以前からお話してみたかった
アートディレクターの増永明子さんにお願いしました。

内容はというと...
僕の至らなさというか、急におかしくなって(苦笑)
緊張はなかったのですが、うまく話せず...。
でも、参加して下さった方からメール頂き
伝えたかったことは少し伝わったようです。良かった。。
またリベンジできたらと思っています。


この企画には沢山の方のご協力がありました。
Acruの皆さんはもちろん。
小野では、見学と展示販売も協力下さった「ふじい製作所さん」
毎回、朝の集合場所になった「椿屋珈琲店さん」
特別にお昼の弁当を作ってくれた友人のお店「三日月さん(三木)」
自転車を貸してくれた友人の皆。
展示させて頂いた「triton cafeさん」
トークにお越し頂いた増永明子さん。

本当に沢山の方に助けて頂いて
開催できたことを嬉しく思いますし
定期的にできるかは分かりませんが
こうした活動も継続してこそ意味があるので
頑張ろうと思っています。


面白いこと、他ではできないことをしていれば
遠いとか、不便だとかは関係ない気がしています。
それは、わざわざ外国からこんな田舎の小野にある
小さな工場まで来て頂けていることが証明しています。
他人の芝を見て、青いなぁ。いいなぁって言う前に
自分の住んでいる地域をもう一度じっくり見てみませんか?
きっと見落としていることがあるはずです。
自分が気づかなくても、他人は気づくかもしれません。
「何もないのではなく、気づいていないだけ。」
視点を変えれば、面白いことはそこらじゅうに
転がっているのかもしれませんよ。
私も探してみます。


ちょっと文字が多くなりましたが
次回は、はさみおと展in金沢と今年のまとめを。
ではでは

Aesop〜アルチザンのギルド〜
2014年12月29日

こんばんは。
振り返りの続きです。


10月下旬に、TAjiKA初のworkshopを
東京のAesop青山店で開催しました。
以前にもお伝えしましたが
オーストラリアの全店舗と
日本は京都店でcopper Lを
店舗で使用して頂いています。

その繫がりから、何かイベントしたいね。
と言って頂いていたことが、ようやく実現しました。
Aesopの焼印も特別に作り
素敵なイベントになりましたよ!

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毎年発売されるAesopギフトキットの
今年のテーマは「アルチザン(職人)たちのギルド」
陶器、皮革、織物、銅、木材、大理石というAesopの空間で
よく使われている素材に敬意を表して、それぞれの名の付いた
キットが販売されました。(詳細はコチラ→Aesop

そのプレスイベントで、弊社製品を使って
職人の使う道具を体感して頂けるようなworkshopとして
コースターやしおり、アクセサリーを作って頂きました。
開店前には、都内の店舗から集まり
スタッフ向けのworkshopも開催。
思いの外、大変盛り上がり一安心。

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workshopの様子

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個性溢れるしおりたち。


プレスイベント時はあまりに
忙しく写真撮れず...。
スタッフ向けにはAesopの焼印だけでしたが
プレスの方々には、刺繍も入れて頂きました。
私だけでは心許なかったので
6月の装苑の記事にも書いたatsumiさんにも
お手伝い頂き、ずっと使いたくなる物が
できたと喜んで頂けました。


直接、鋏の販売には繫がらないかもしれない。
効果の見えにくい活動ですが
ブランドを形作るのは良い製品を作るのと同じくらい
こうした活動の積み重ねが必要だと感じています。
しかも、Aesopのようなブランドと
お仕事できることは、とても勉強になります。

職人として、作ることが第一ですが
できる範囲でこういった活動も
続けて行きたいと思っています。
今回はプレスの方限定でしたが
お客様向けにもできればと
考えていますので、その際は
是非お越し下さい!


次回はまちびと展の振り返り。
ではでは。

「おうち、」@ルーサイトギャラリー
2014年12月14日

こんばんは。
前回のD&Dトークの前日は
東京にいました。
23日から浅草のルーサイトギャラリーで
開催していた「おうち、」の在廊日。

もう少し在廊できると良かったのですが
11月はイベント続きだったため
1日しか行けませんでした。。
お会いできなかった皆様、すみません。

前日入りして
意外と!?初、浅草(笑)
テンション上がって写真撮りましたよっ!

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夜はあんまり見えなかったですが
ホテル近くにはスカイツリーが!(写真の見た目より近いです...。)

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そして、ようやくルーサイト到着。
浅草から歩こうと思ったら、天気悪く電車で一駅、浅草橋です。

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大谷さんに招待頂いて参加した合同展。
知っている方はほぼいないので
どうなるかと思っていましたが
2年おきの5回目という歴史からか?
ルーサイトの雰囲気がそうさせるのか?
とても温かな、おうちにお呼ばれしたような
気持ちで会場にいました。


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出展者の横川さん。
地元が近いと知って、ビックリ!
みんなには分からない地元話で
盛り上がりました。
さすが、作り手。
切り出すと止まらなく、ササッと椅子を!?

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大谷さんの焙煎ワークショップは
定員いっぱいで、雨の中、豆と格闘してました。
ひきたての珈琲はとっても良い香りでした♬

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お昼は皆で近くのお蕎麦屋さんに。
車海老天ざる(やったかな?)
とにかく、ここぞとばかりに
高ーい昼食食べました(笑)

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雨が病んで、楽しみにしていた試乗を!
ちょうどトートーニーさん(革のスリッパ)が
来られていたので、一緒に試乗を。
フルオーダーなのでお値段は...(苦笑)
でも、とても乗りやすく、欲しくなりました。

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なんだかこの玄関の光景を見た時
懐かしくなりました。温かい。


おうちにまつわるいろんな作り手が集まった
素敵なイベントでした。
Dでのトークのため、打ち上げにも参加できず
帰宅。。玄関を出る時、ちょっと寂しくなりました。

販売する。ということ以上に
素敵な方々とお会いできたこと
鋏が目的でない、それぞれの出展者目当てで
来られてる方に鋏を見て頂けて良かったです。
次につながる良い機会でした。

次回はこの合同展にも出ていた
フクダカヨさんの本を紹介しようと思います!
ではでは

「わかりやすい台所道具のお手入れ術」トークイベント@D&D OSAKA
2014年12月12日

こんばんは。
気づけば、もう12月も中旬。
私、32歳を迎えました。
ま、それはよいとして
早速振り返っていこうと思います。


まずは11月30日にD&D大阪店で
開催されたトークイベント。
「わかりやすい台所道具のお手入れ術」
の出版記念で、第2回目の勉強会の
ゲストとして呼んで頂きました。

当日まで特に打ち合わせなしで
多少の不安もありましたが(苦笑)
日野さんとは以前からよくお話していましたし
工場にも来て頂いているので、なんとかなるかな?と。
一応、最低限伝えないといけないことメモは作りましたが。


当日はこんな感じ

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(友人が撮ってくれたので、日野さん切れてる...)



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実演もしました。工場じゃない場所で
見せられる作業はこれくらいしか...

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作業時に必要な光がなく
参加者の方の携帯のライトを借りるっていう...(笑)

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トークの後は1Fで販売。

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ACFから届いたエプロン!
鋏の刺繍が入っています。

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接客中。

いろいろ迷って買って下さいました。
ありがとうございます!

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最後にパチリ。
D&D石井さん、野口さん
ありがとうございました。


日曜の午前中で、しかも参加費1500円という
ハードルの高いイベントに25人も集まって下さいました。
内容は、参加された方のためにあまり触れませんが
日野さんの質問攻めにあい、もちろん時間オーバー(笑)
もう少しバランスよく進行しないといけなかったな。
と反省もありますが製造の話や鋏や鉄のマニアックな話。
意外と知らないマメ知識などお伝えできましたし
興味を持ってもらえたかな?と。
これまで何度かトークしましたが、一番伝えた、伝わった感のある
トークになったと思います。


11月に2度トークをしましたが、伝えるのって
本当に難しいです。。
うまく話そうと思うと話せなくなるし
話すだけだと、何の話をしているかまとまりがなくなる。
もっと頭の中を整理しないといけませんね。
トークの場所にも足を運んで、上手な方の
良い所を盗みたいと思います!


お手入れについては、来年新たな取り組みを始める予定。
いろいろと考えていますので、お楽しみに!
次回は東京でのイベント「おうち、」について書きます。
ではでは