TAjiKA

四代目の日々を綴る日記です。

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”TAjiKA”は、ハンドメイドならではといえる独特の風合いと、アン ティーク鋏のような優美なデザイン、そして申し分のない気持ち良い切れ味をあわせ持った、こだわりの一品に仕上がっています。

works

”TAjiKA”の商品はこちらから。


BORO・デザイナートーク
2016年02月21日

こんばんは。
更新、遅くなりましたが
お伝えしていたように
BOROの展示と連動したイベント
デザイナートークについて。


以前、同じ神戸ファッション美術館で
開催されていた「感じる服、考える服」展でも
出展されていたmatohuの堀畑さんと関口さん。
自分が着るような感じの服ではないので
コレクションなど見たことはなかったのですが
毎期のテーマの作り方など、とても興味深かったです。

matohu.jpg

16年の春夏テーマは「かろみ」
この他、テーマになった日本語を
いくつか紹介下さったのですが
自分で意味を調べたくて
それだけメモして来ました。


「かさね」


「やつし」


「尽くし」


websiteには2010年から始まった
テーマとコレクション、映像も
見ることができます。(website)


四季の遷り変わり、その変化や
色を単色ではなく、細かく細分化して
眼で見たものの色を表現することのできる
日本の、日本人の本来持っている
繊細な感受性を

今の技術を使って、今感じる色の表現で
ものづくりをされているmatohuは
本当に素敵だと感じました。

余談ですが、
私も仕事を始めた頃
何かの役に立つかな?と思い
青幻舎から出ている
「日本の傳統色」
という本を買っていました。
matohuは、ものづくりをされる考え方も
とても近いものを感じたので
これから注目していきたいと思います。


次回は、直前になりましたが
25日から始まる展示について
お知らせします。ではでは

※写真はmatohuのwebsiteからお借りました。
左の女性が来ているコートは今季のテーマ
「かろみ」のコートです。

BORO
2016年02月11日

こんばんは。
今日はオススメの展示をご紹介します。


六甲アイランドにある神戸ファッション美術館で
「BOROの美学」という展示が開催されています。

boro.jpg


以前から、高級メゾンで展示されていたり
古布を使った洋服などを目にすることが増えました。

私自身、もともとファッションが好きですし
そうした経年変化でしか得ることのできない
雰囲気であったり、パワーを感じる物に惹かれます。

展示でも、そういった物が展示されていましたが
これがブームになって消費されないか(もう消費されているか...)
そもそも、こうした物は贅沢品であった布を
直しながら使い続けていく。という精神から生まれたもので
それがネタになって、消費されるのとは
真逆のものだと思います。

物の格好良さはもちろんですが
それに至るまでの経緯というか
物を大切に使い続けるということが
沢山の方に伝わると良いなと思いながら
展示を見て回りました。
入場料も気軽に入ることのできる金額ですし
興味のある方は是非どうぞ。


私が毎日使っている仕事のエプロンも
見学に来られた方などから「いい感じだね。」
と言われることがあります。
全く気を使わず、汚れたり、破れたりしてるからでしょうか?
将来的にうちのエプロンもBOROとして
展示される日が来るのか!?なんて(笑)
破れたら、継ぎはぎしてくれる祖母に感謝ですね。
皆さんのお宅には、使い続けている物ありますか?

次回は、この展示の企画で
matohuのデザイナートークを聞いてきました。
そのことについて書こうと思います。ではでは

ATLAS
2016年01月22日

こんばんは。
今日は一つお知らせを。

昨年お知らせした弊社のcopperが
表紙になっているATLAS

atlas.jpg

国内では、蔦屋代官山とセレクトショップの
2店舗のみでの取り扱いとのことで
なかなか見て頂くことができなかったのですが
閲覧用にとこの度、アメリカから少し送って頂けました。

少し多めに送って頂けたので
数人ですが、お譲りすることが可能です。
もし希望される方がいらっしゃいましたら
websiteのcontactからメールお送り下さい。


紹介したい本がいくつかあるので
まとめて紹介していきますね。
ではでは

今年のテーマは・・・
2016年01月12日

こんばんは。
前回の振り返りに続いて
今年もテーマとなる1文字を。



今年のテーマは「応」



「応」という漢字には
問いや呼びかけにこたえる。→応答/呼応
や、外からの求めや働きかけを受けて動く→応援
の他に、「相応しい」という意味もあります。


以前から、作り手さんや工場からの
依頼が増えてきていましたが、昨年は特に
そういった依頼が多かった気がします。

もちろん、前回振り返ったように
私からそういう場所や人に
営業ではない働きかけをしたことも
要因の一つではありますが
やはり、仕事に必要な道具が全国で
どんどん作れなくなってきているのだろうと思います。
もしくは、新しい技術(例えば、新しい繊維とか)に耐えうる
品質の道具を作ることができないか?

どちらもあるような気がしますが
そういった要望に対して
「応える」ということが
今年から、これから先もテーマになるだろうと思います。
特に、昨年秋以降に、初めて取り組んだ
ある職種の鋏の修理。とても喜んで頂けましたし
こうした需要はあると思うので
その期待に応えたいと思っています。
ここ数年、ずっと言い続けている


「良い物を作るために欠かせない道具」


になるため、今年も修行に励みます。
もう少ししたらお知らせできることもありますし
web更新もしていくのでお楽しみに!
ではでは。

2015年、総括
2016年01月05日

こんばんは。
遅くなりましたが、いろいろまとめを。


昨年のテーマは「礎」
10年目を迎え、さらに次のステップに
向かうための基礎作りをはじめる
1年にしようと活動しました。

基本、作ることを優先して
D&Dでの展示や倉敷のイベント
松屋銀座のイベントなど
恒例の活動にも参加させて頂きながら
あっという間に1年が過ぎました。


作ることにおいては
私たちをずっと悩ませてきた
一つの工程にようやく目処がたったのは
昨年一番の収穫。

少し新しい工程もするようになりましたし
今やっていることも、徐々に変化させたり
試行錯誤しながらより良くなっています。


外向きな動きは
今までより、「使う人」にアプローチしようと
動いた1年でした。
仕事で使う人、作家さんなど
良い仕事をするために、より良い道具を
必要としている人と意見交換したり
知ってもらえるように。

多くの方に見て、使って、知って頂きたいと
考えてTAjiKAを初めましたが
やはり私たちの本業はプロの方向けの鋏。

私達が作る鋏を使わないと良い物が作れない

そこまで言って頂ける道具になるため
これからさらに修行に励まないといけないなと
皆さんと話すたびに感じます。


いろんな転換点のあった1年。
2016年はさらにそのスピードが上がりそう。
追い越されないようにスピード上げて
さらに精進します。


次回は2016年について書きますね。
ではでは