TAjiKA

四代目の日々を綴る日記です。

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”TAjiKA”は、ハンドメイドならではといえる独特の風合いと、アン ティーク鋏のような優美なデザイン、そして申し分のない気持ち良い切れ味をあわせ持った、こだわりの一品に仕上がっています。

works

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D&Department Osaka Exhibition report
2016年05月13日

こんばんは。
遅くなりましたが、2月22日から
3月26日までD&Department大阪店で
開催されていた鋏の展示についてのレポートです。
1度にすると量が多くなりそうなので
まずはワークショップの話から。


d_d_work2.jpg

昨年にも、鋏を使って何かできないか
考えていたのですが、諸事情から実現せず
今年こそは!ということで、キッチン鋏を使用して
会期中に2回、豚汁を作りました。

いわゆる、皆さんが参加するワークショップ
(作家さんが作っている物を作る体験)ではなく
鋏を「使って」何かを作る。
鋏の使い心地、使い方を体験するワークショップ
になりました。

d_d_work.jpg

私も普段の生活で、ちょっとした物を切ったり
カニの身を取り出すのに甲羅を切るなど
様々な場面で使えることは分かっていましたが
鋏1本で全てをこなす。というのは難しく
どうやったら切りやすくなるのか
かなり頭を使いました。


1度目は野口さんと安定感のあるコンビで
どこまでやれるのかを確認しながら調理。
2度目は新しいスタッフの門脇さんと
ちょっとぎこちないながらも
どうやったら上手に切れるか
お客様と一緒に考えながらの調理は
あっという間に時間が過ぎ
2回とも、とても美味しい豚汁ができました!


門脇さんがD&Dのblogに書かれていましたが(こちら)
「物は使いよう」まさにこれを体現した時間でした。
私自身も、人参や大根といった丸いものを切ると
前に滑るだろうなと分かっていたことを確認できましたし
少し手を添えることで、滑ることを解消できたことは
これからの説明に活かせそうです。
一番の発見は、キッチン鋏セパレートを分離して
ナイフのように使うと、ごぼうの笹掻きがきれいにできること。
(もちろん、刃の入れ方(角度)や力加減が重要ですが。)



「作り手は、一番の使い手」



でなければならないと思っています。
使う側のプロではないので、製品の質を上げるには
専門の方のご意見はとっても重要ですが
自分で使ってみて初めて気づくことが沢山あります。

持ちにくい、指が当たって痛い、滑る・・・
使う人によっても、使う業種によっても
求めること、求める物は違います。
弊社の生産体制で、全てを叶えることは
とても難しいですが、できる限りのことは
応えていますし、それはこれからも変わりません。

常により良い製品作りをするために
こうした機会で得た感覚や
使って頂いている方の声をしっかり受け止めて
活かしていこうと思います。

ご協力頂いたD&Dスタッフの皆様
ワークショップに参加頂いたお客様
ありがとうございました!
今回の反省を活かして
また開催したいと思いますので
気になった方は、次回是非ご参加下さい。


次回は、今回で2回目を迎えた
D&D大阪での展示全体について
書こうと思います。ではでは