TAjiKA

四代目の日々を綴る日記です。

about

”TAjiKA”は、ハンドメイドならではといえる独特の風合いと、アン ティーク鋏のような優美なデザイン、そして申し分のない気持ち良い切れ味をあわせ持った、こだわりの一品に仕上がっています。

works

”TAjiKA”の商品はこちらから。


「Branch&root shears」
2013年02月26日


こんばんは。
久しぶりにHPのworks追加しました。
既に販売を開始している
「Branch&root shears」



CHR_0632.jpg


商品の説明はHPを見て頂くとして(HP
撮影のことを少し紹介します。

撮影はいつもの「石野千尋さん
場所は芦屋の「binさん
お花を用意して下さったのは「amicaの小山さん」です。
binさんはすごく雰囲気の良いお店で
店主もとっても雰囲気のある方です。
そこを使わせて頂けるということで
いろいろイメージしてみた結果・・・
撮影のイメージは、


「センスのいい男性オーナーが経営する
小さなお花屋さん」


それを表した写真もあるのですが
それは店主の許可を得てから
HPにUPしたいと思いますのでお楽しみに♪

何もない所から作ったので、どうなるかと思いましたが
皆さんのご協力もあり、素敵な空間になりました。



bin撮影.jpg


branchのページ以外にも
その時撮影した写真も使っていますし
TOPの写真も定期的に入れ替えています。
まだまだ写真があるので、これからの
更新をお楽しみに!ではでは


どっちが先?
2013年02月17日

内容は少し変わりますが
この前の話の続き。


最近(けっこう前からかな?)
地場産業や作家が注目されている。
そういう中で、時々出てくる話ですが



「デザイナーと組んで新製品を作りましょう。」

「パッケージを良い感じにデザインすれば売れますよ。」



など、もう作っているだけでは
売れなくなってきているこの時代に
どうしたら良いか分からない
地場産業の職人へ甘い言葉がかけられる。


本当に、そうなのだろうか?
一時の注目を集める話題づくりのために
かつぎあげられているだけではないだろうか?

今回、例に挙げたように、何をするか?ではなく
誰とやるか?が先に出てくることが多い。
誰とする?が先ではなく、何をするか?が本当は先に来るはず。

私の場合、何をする?が決まったら、自分でできないこと
適任者がいれば、その人にお願いすることはあっても
〇〇と組んで、さぁ何しましょう?ということは
これからもきっとないと思う。


〇〇デザイナー組めばなんとかなる。
みたいな仕事の仕方は、短期的にはよくても
長期的にみると、きっと根本的な解決にはならない。
むしろ、大事なことを先延ばしにしているだけ
のような気がする。
新しいの作って、飽きられて、また作って・・・
の繰り返し。目に見えている。。



デザインは昔から好きですし、必要だとは思いますが
デザインで全てが良くなるという考えはどうも理解できない。
一番重要なのは、



「何が必要なのかを知ること。」



使ってもらえないのは、

品質が悪いのか?
販売する場所が悪いのか?
説明が悪いのか?
品質は良いのに、パッケージが悪くて
手にとってもらえないのか?


いろんな理由があると思いますが
まず商品の良さ、使いやすさが一番であるべき。
ただ、目にとまらないと意味がないので
そこで初めてデザインの力が必要になると思う。

今まで見なかった人を振り向かせるために
製品が一番引き立つ「少しの」デザインを入れる。
そういう関係がベストかなと。


あと、販売先や伝える方法など
自分たちでやれることはいっぱいあるはず。
大変だけど、安易な方向に流れず
自分でやってみましょうよ?と言いたい。
うまく話せなくても、伝わりにくくても
想いを持って繰り返し話せば、きっと伝わると
思うんです。


頑張ってる人には、必ず見てくれている人がいる。
協力してくれる人がいる。
私も、何かをする時、助けてくれる
沢山の仲間、先輩・後輩がいる。
頑張っているから応援したくなる
と言って下さる方がいる。

すぐに自分の考えていることができるとは思っていない。
それでも、諦めず、時間をかけて伝えていきたいと思う。
今年ももうすぐ2ヶ月終了。
もっと走らないとすぐに1年が終わる。もっと加速します。


次は、本にしようかな?
ちょっと内容考えます。
ではでは

「手段」と「目的」
2013年02月12日

皆さんは手段と目的について
意識したことはありますか?
うちに当てはめて考えてみると


・目的・・・目標。例えば「鋏を広めたい」とか
売上を上げたいなど。

・手段・・・目的を達成するために必要なこと、方法。
例えば、メディアに掲載してもらうとか、販売先、ルート、売り出し方を考えるなど。


よーく考えると分かることなのですが
意識していないと、これがけっこう混ざりやすい。
というか、手段で満足してしまうことが多い。


一番分かりやすいのがメディアに出た時。
あくまで、メディアに出るのは
目的を達成するための手段である。はず。

だから、タイミングや媒体の特性など
今、必要でないと思えば、もちろん断ることも必要。
自分の考えていることがきちんと伝わらない
一人歩きするような状況になれば、
出ることで逆にマイナスになることだってありますし
自分の管理できる範囲ですることが重要だと思う。

でも、目的を意識しなかったり
(というか、取材依頼で舞い上がってしまって目的を忘れる)
周りからもてはやされることで気分が良くなって
そこで満足してしまうこともありうる。

それって、本当に意味のないことで、取材にすごく時間を取られて
何をやっているか、何をやらなければならなかったのか分からなくなる。
大きな波が出来てしまって、それがおさまると
全く見向きもされなくなる状況にもなりかねない。


ちょっと厳しい?はっきりした話をしましたが、
もちろん私もメディアに出ると嬉しいですし
周りから言われることも嬉しいです。
うちの製品を選んで頂けるというのも
本当にありがたいことだと思っています。
でも、"あくまで"メディアは「手段」であり
メディアに出ることが「目的」ではないのです。
それを忘れてはいけないと思うのです。


自分への戒めも込め、今日は書いてみました。
ちょっと似た内容を次回も書こうかな?と
思っています。それでは

recommend book
2013年02月07日


こんばんは。
今回は久しぶりに本の紹介を。

実は読んだのは昨年。
しかも、昨年の私にとって
けっこう重要な本だったのに
すっかり紹介するのを
忘れておりました...。



土に着く.jpg


「土に着く」



ある出版社の方に
「タジカさんきっとこれ好きそう」
と薦められ読むことになった本。

タイトルから連想できるように
土着(=その土地に住みつくこと 。根付くこと。 )
ちょっと重い雰囲気の感じる言葉ですが
いろんな方が、それぞれが感じる
土地やコミュニケーションについての
話を集めているので、すごく読みやすい。

今、「螺旋階段」で話題の志賀理江子さんや
高木正勝さん、いとうせいこうさんも
登場してきます。

個人的には、高木正勝さんの話と
いとうせいこうさんのトークセッションの所が
興味深く、印象に残っている。


昨年の私のもやもやを払った
救世主的な一冊。
是非読んでみて下さい。


遠い異国からのお便り
2013年02月01日

こんばんは。
最近、順調に更新してますね(笑)
頑張って続けます!!



昨年の松屋銀座での催事の前に
あるメールが来ました。
ドイツから帰国された時に
鋏はどこで買えるのか?というメール。
ちょうどタイミング良く催事がある旨
お伝えすると、予定を空けて
朝一番に来て下さりました。



その方も鋏を欲しいと言って下さっていたのですが
今回の目的は、先生へのプレゼント。
というか、先生からのリクエストだったそうです。
いろいろお話したり、サイズに迷った結果
copperの小さい方を購入して下さったのですが
先生に渡した証拠として写真を送って下さりました。



ユーザー.jpg


すっごく嬉しそう!
鋏を受け取った日は
家中を歩き回って
紙を切っていたそうです。



ユーザー2.jpg


やっぱり手が大きいので
鋏がかなり小さく見えます(笑)
だいぶ手に馴染んできたようです。


 


TAjiKAブランドも昔から作っている
竹二ブランドも海外に輸出していますが
私が全く知らない土地で知らない人が使っていて
喜んでくれているというのは
想像できなくて、雲を掴むような話。


でも、実際にこうして写真を送って頂いたり
記事やサイトで紹介して下さるのを見ると
すごく励みになりますし、さらに頑張らないと!
という気にもなります。


沢山は作れないですが、一人でも多く
この方のように喜んでもらえる製品を
作るため、丁寧に、日々修行に励もうと思います。


 


「世界のTAJIKA」


 


を目指して、父と二人(+母・祖母)
さらに頑張ります!!


 
Ich freue mich darauf, fähig zu sein,
Sie etwas Tag zu treffen!
Ich tue mein Bestes, um die bessere Schere zu machen!